ストレス考察

  • 2018.04.16 Monday
  • 23:20

ストレスのセミナーを以前仕事で担当していたことがあります。

当初、セミナーの構成や中身を仕立てていく過程で、

ストレスの説明を聞いても、なんだか抽象的でピンとこない自分がいました。

いったいストレスって何?


医療上がりは、こういうとき、解剖や生理、神経、臓器、ホルモンの分泌、神経伝達物質…どうしてもエビデンスや、
もう少しリアルに、そもそもの話…を紐解きたくなる衝動にかられます。

…個人的な性格によるところが大きいかと思いますが

だから、セミナーのなかで、ストレスが心身に与える影響がどうやって成るのか、神経系や内分泌系、免疫系などのお話から、話をはじめていましたが、


…これはあくまでも私見ですが、
ストレスマネジメントの話は、リアリティがないと、右から左にすり抜けやすいような、どこかで聞いたけど、役にたつ気がしてこない…

話をしている側も実感をもって話ができているといいのですが…



ストレスは人により様々ですが、
ストレスを受け、感じ、認識、察知すると脳の扁桃体という、不安や恐怖を感じたときに、真っ先に反応する脳の一部が、興奮してストレスに対処するように働きはじめます。

扁桃体から命令を受けた副腎という臓器が、『ストレスホルモン』という物質を分泌し、コルチゾールやノルアドレナリン、アドレナリンなどを分泌していきます。

これらの分泌物が身体のあちこちに、ストレス反応を生じさせる

コルチゾールは血流に乗り
脳に辿りついて、吸収されますが、コルチゾールの分泌を調整する働きもあるので、吸収されることで、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌を止める働きがあるといわれています。

ストレスが増え、増強すると、このコルチゾールが分泌されつづけて、脳に吸収されないで、脳の一部の『海馬』を萎縮させてしまう。


海馬の役割は、
新しいことを学習する脳なんですが、ストレスホルモンの影響を受けやすく、神経細胞の突起が減少し、結果、萎縮していきます。

先ほども書いたように、海馬の役割は、新しい記憶を覚える短期記憶だったり、記憶の一次保管場所だったりなため、
新しいことが覚えにくくなる。



つまり、ストレス過多な状態になると、 我知らず、ストレスホルモンが体内で増加し、
ひとつな脳の一部の海馬というところにダメージが及び、
日常で必要な、記憶のエラーが起こりやすくなる


うつの症状としてのメカニズムの部分としては、こうしたプロセスがあるので、

細胞的回復という

時間やアプローチが視点としては
取りこぼせない



だから、回復には、時間が必要になるわけです。

気分や根性論ではなく、
細胞的な回復が必要なため、細胞の回復には時間が必要になるわけです。

このあたりの具体性があまり聞こえこない。


海馬がどうやって回復していくのか、
ストレスホルモンが増加しないために、何をどうしたらいいのか?



生きているなかで、
私たちの生活のなかでは、
様々なストレスが増えては消え、
ときに慢性化し長くストレスになる要因と向き合うことになる。


向き合わない、という手段もあるが、大抵、ストレスの類は、放置すると増えたり、増強する性質があるため、

だから、
ストレスに対しての『対処』という、スキルがあり、
それが自らに見合ったストレス対処、
いい変えると、ストレスコーピングといいますが、

染み込むように効果が出てまいります。


しかし、人は遺伝子として、ポジティブだったりネガテイブだったりがそもそもあるというのが、
遺伝子学の発展によら、数種類の遺伝子がうつの発症などにかかわりがあると分かりはじめていますから、


人により、
ストレスへの耐性が最初から高い人がいて、低い人がいるようですが、

じゃあ身もふたもない話じゃないか、
と思われるかもしれませんが。


医学的な対処が必要なところは当面医学にまかせながら、

今できる対処について、対処することで、減らしたり、楽になるものがいくらかある。


できる部分を、やれる部分があることに希望を感じ



僕自身、毎日、染み付いた、ストレスコーピング的な視点での暮らしにより、
対してストレス耐性は強くないのですが

多少、いや、かなり楽になっています。

こうしたことを知らないよりは、
知っていて、まぁ、合う合わないもあるかもしれませんが、
試してみるのも、ささやかな希望拡大行動なのではないかと、通勤電車のストレス状態のなかで、これを書きあげた次第です。


しばし、blogに集中でき、
イライラが減っていたかもしれません。


ストレスコーピングレパートリー

  • 2018.04.15 Sunday
  • 12:37

以前、好きな場所や景色を忘れないようにノートに書き溜めていことがある

そのとき感じた嬉しい気持ちは、
時間がたつと、移ろいでいくことも多い。

豊かさを感じる場所や
ロケーションを時折思い出すために、記録にしていたのは、
今思えば、ひとつのストレスコーピングなのかもしれないとさえ、思える。


ストレスは目に見えにくい、
こちらがストレス過多だなぁ、と相手に思っていても、
当のご本人はストレスなんてない。
と断言する人もいらっしゃる

長年連れ添ったストレスは、時に同化しており、気がつきにくい存在に変わって潜伏していることもある
ストレスは、放っおくと、増えたり、増強する性質があり、
そのうち、心身に症状となってあらわれてくる、

それを身体化現象という。


ストレスへの対処のことを
ストレスコーピングといいますが、

仕事がら、様々なコーピングを日頃から試し試し、
コーピングレパートリーを増やすことを意識してやっていたりする

今日は久々に
地元鎌倉の好きなカフェの
好きな眺めを見ながら、
ボケーッと



想いが過去や未来にいったりきたりしがちなこの頃、 '今'に留まるひとときを
好きな場所で堪能してみる



マインドフルネス的といいますか






relation

  • 2018.04.09 Monday
  • 20:53

看護学生の時
心理学者の国分康孝先生の書籍を何冊か読んだ

それは至極個人的で、まったくの内発的な求めからだった。
当時、看護実習などもあって、

特に看護理論とやらが、なかなかスッと頭に入ってこない。
理論により体系化することで、伝わる、伝えていくことの重要性はわかるのですが、
大切なシンプルなことを
難しく考えてるなぁ…みたいな、
まだ看護や医療人としてやっていく覚悟も育っていないときの話なんですが。
'患者と言われる人'とのかかわりを自分なりに模索していたときでもあり、目の前にヌルリと出てくる人生の宿題の糸口を探しながら、'心理'という考え方があることに辿りついている頃でした。
そんななか、
国分先生の書籍に

'relation'という言葉を見つけた。



relation リレーションは 関係性や繋がり、を意味する

relation
リレーションという言葉が、
ストンと内側に滑り込み


以来、自分の全てのあらゆる考えの'起点'といっていいような言葉として、時折出ては消え、振り返ると、とても大切な言葉となっている。


うろ覚えですいませんが、


関係性により 『人は、乗り越えられそうにない困難も、人との関係性の基盤によって、困難も乗り越えやすくなる…』といった趣旨の文章を、国分先生の本の中に見つけ


関係性により対人のケアに影響がある感覚…
読むたびに、何度も横線をひっぱり、 何回か見直しながら、
染み込ませるように読んだ
感銘を受けたあたりは、ごちゃごちゃと線やら、
時にその時感じた感想を、感銘を受けた文章や単語の近くに書きこんでいたので、至極汚れることになる。

国分先生の本は、当時の自分には、汚し甲斐があり、今見ると気恥ずかしいくらい汚れている。

relationという言葉は、
繋がりでもあり、
そこに相手への信頼感や安心感、
関係性により、相手との信頼をベースにした関係性により、それが、 誰かの困難や越えがたい課題に向き合う力に変わっていき、取り組む勇気がムクムクと湧いてくるモチベーションに変わるようである
このしっくりとした言葉が どのくらい確かなことなのか、
現在身をもって生涯実証実験中

そうこうするうちに、今度は、
オキシトシンというホルモンが、
人との関係性がいかにストレスや心の安定に大切かということが、
医科学の力により解明されつつあり、

人とのスキンシップにより
体内にオキシトシンが増えることにより、ストレス物質が減り、また安心感が芽生えることがわかってきた。
副産物もあると言われるが、

自分の'しっくり'をさらに、しっくりとさせてくれる事実が医科学により明らかになり


また、'幸せ'が学問として研究されはじめ、 人との繋がりや絆は、
あるいは緩やかな繋がりは、
人のテロメアという長寿遺伝子にも影響があるらしく、そうしたストレスがまた、体調やストレス増強因子にも繋がっていることがノーベル賞さえ受賞することに至った学者らにより語られたている。


繋がりや、信頼を度返ししては、
医学や治療そのものに価値はあるにしても、
どこか、味気ない。


介護も看護も、就労支援も
ソーシャルワークも
おそらく全ての営みには、


信頼感ある繋がりが必要なんじゃないかとした想いが

そろそろ確信に変わろうとしている




本との対話

  • 2018.04.06 Friday
  • 19:35

お久しぶりです。
ちゃんと書こうと思うと、なかなかblogも時間がかかる、かけるので、


明日の相談の役にたつ、
資料や○○療法、雇用関係の書籍に目を通したい衝動にかられ、
気がつけば、blogの更新が緩慢に、、

なので、ややクオリティは二の次に、
今をそのままアウトプット、
だらだらとした日記のような感じになるかもしれませんが、
お許しおば。


書籍というと、もっかはまっているのが、
行動活性化ガイドブックという
ややぶ厚めな本、
これがまた、今の自分の知的欲求には旬で、実に面白く読め、役にたっている。
書籍は、タイミング
ただ、なかなかの出費なため、
やはり価値はあるとわかっていても、一瞬たじろがないわけではない
ただ、ちょっとした判断の差が、明日の差を生み出していくことを思うと、
また、辛い思いをしている方々の少しでも役にたつことができるならばと、
軽い財布を開く勇気も湧いてくるというもの。
このご時世で、
毎日本を5冊ばかり、持ち歩いているから、カバンは自然と、体力強化の重しに変わる。


何故、持ち歩いているのか?
あまり誰にも話したことはないのですが、
自分が読みたいと感じたタイミングを取りこぼしたくないので、
現在、掘り下げたい資料は、それぞれのジャンルを持ち歩くことになる
心理
雇用
医療
とかく興味をもったもの…

今なら

・『セラピストの為の行動活性化ガイドブック』 ・『THE END of JOBS 』 ・『家族で取り組む強迫性障害克服ワークブック』
・『テレワークで障害のある方をより企業戦力に 』株式会社テレワークマネジメント
・『東洋経済 3月24日号』無期雇用化 同一賃金の衝撃


などが重しになっている

重いと重えば重いが、
体力に変わると思うと、気にはならなくなる。



様々な書籍を昔から読む
ひとつの側面からでは見えないことや、自身の視点が凝り固まってしまうのを解すように、
飽きないように


ただ、
僕自身、
もともとは読書家でもなんでもなく、
初めて読んだ記憶のある書籍といえば、

母が誕生日プレゼントにと、買ってくれたワシントンの伝記

ワシントンの伝記から
正直ものになりなさい、という母からのメッセージが透けて見えた

以来長く本離れ 笑



高校生まで、本離れは続き、
1人で図書館に生き、
進路に迷うなか、手にしたのは、


ゲーテ

アンネの日記

だった。

影響を受けやすい自分に、アンネの日記は衝撃でしかなく、


たしか最後のほうのページに


『もし私が生きれるのなら、人の為に行きたい…』そう書かれていた


訳により異なるのかもしれませんが、
僕の脳裏には、
12歳の少女が、そんなことを考え、思う 心情が痛ましくも切なく


何の苦労らしい苦労もない自分の当時の生活との対比が、想像も及ばない過去の歴史の中の悲しみが
想起され、

影響を受けやすい性格なものですから、

以来、

本当の話なんですが、

『りゅうじの日記』を真面目に書き始めました。(^_^)a

緑のカバーのB5サイズくらいの日記。


最初にこう書いて始めました。


それはアンネに宛てて書いた感じになっていて


何を思ってたのか、

『あなたがどれほど悲しかったか、辛く絶望を感じていたか、
よかったら、僕に力を貸してください。人の為になるようなことに、力を貸してください…』



のような。


多感でしたね~

友達は多く、バレーボール部、部長でエースアタッカーで、
人がいないからと誘われたバンドではボーカルと少々のギターをやっていました…


本当に仲の良かった親友とは、いろいろ話ていましたが、
明るく振舞ってましたが、
人生、どっちにいったらいいんだろと、もがいてましたね


生きて100年の人生で、
もし自分の人生を何かの役にたてることができるのなら、

それも悪くないかなと

だって、アウシュビッツでは、当時住んでいた岐阜の隣の名古屋の当時の人口と同じくらい、200万人もの人の命が失われたわけですから、

まぁ、僕の命って、何だろう…って、思っちゃったわけです…


で、もっとも困っている人の役にたつような仕事をしよう

と、病気や障害がある子供たちのキャンプや、擁護学校にボランティアにいったり

難病の青年の家族の代わりに、レスパイトをしたり、





話をもとにもどしますが、
自分で初めて手にして以来
本とは付き合いが長くなりました。

最後にアルジャーノに花束を、だったと思いますが、


人から聞いた話でしたが、

『知らないなら、知らないのが豊かかもしれない。
知るなら知るほうが豊かかもしれない』

僕は、人生を知る方を選んだ感じですが、'人生に大切なことは多くはない'とも感じています。


が、しかし、

りゅうじの日記は
なんとその後10年近く日記は続き


時々、あの時の身勝手な感傷に満ちた約束が、ふと潜在的な記憶のなかに沈殿しながら、時にふわりと浮かんでは沈みながら、自分のキャリアに影響を与えている価値観の一部になっているんだろうなぁ、と思うわけです。



なぜ…

  • 2018.02.08 Thursday
  • 22:52
仕事終わりに、がんのピア相談のファシリテーターとして参加させていただいているので、
仕事に押されつつ、
押し出されるように一路東京へと。

精神領域の就労支援や難病の方々の就労支援に携わらせていただきながら、
ガンの方々の就労支援も気になって仕方がない


いやっ、精神疾患だとか、難病、難治性疾患だからとか、ガンとか、
自分の中では、あの疾病、この疾病とした区切りはそもそもないのは、
そもそも看護士だからだろうと、
こればかりは、染み付いたものなので、白衣は脱いでも、'染み'なのでとれないし、とるつもりもない。
人が、どんな病気になるかは、誰も選んでなっているわけでもなく、

人がいて

生きて

病気や

心や身体の機能に、使いづらさが生じることがある。
時に生まれながら…

ということもある。




そんなとき、

神谷美恵子さんの本に見つけた

「何故私でなく、あなたが…」

がふと記憶の中から浮かんでくる。



僕は特定の宗教はもっていない。


正月には初詣にいき、クリスマスも祝い、子供の頃おそらく、暫くはサンタクロースも信じていたと思われる。



田舎から引っ越して就職した職場のすぐ裏手が多摩全生園。 樹木希林さんが主演の映画『あん』の中にも出てきた、ハンセン病に罹患した方々の施設があった。

僕は医療者として病名や症状の一部を、ただ単に知ってはいても、 実際に施設の中の資料館に足を踏み入れるまでは、
ハンセン病の方々がどのような環境の中で暮らしていたのか、そのおかれた環境や、状況の厳しさを実のところ知らなかった。


それまで、多摩全生園の敷地に何故か漂う穏やかな空気が好きで、時々散歩をしていた。

映画『あん』にも出てきた定食屋さんでは、時々ランチなんかもして・・ たまたま手にした本に
多摩全生園の名前を見つけた。
その著者が、医師の神谷美恵子さんだったというわけで、
地縁から生じた縁というか
気にしていたから、認識しやすくなり、'引き'があったというか、

'お互い様'

みたいな感じは、医療の大先輩が書き記した手記からの'想い贈り'のひとつとしていただいた。

どこで、誰に言葉が届くか、

人が懸命に生きた言葉は
言霊となって響くのか、残るのか

医科学に半身置くものとしては、ファクトベースで事実を分析する、見据える目を大切といいながら、

心のどこかでは、
うまく説明しにくいことを、どこかで否定もせず、放置したまま生きている


不思議な放置というと…
ある時、
寮で寝ていたら、不思議な夢を見たんですね、
白昼夢とかでなく、実際に見た寝ている間の夜の、色さえ感じるような、輪郭が鮮明な夢。

悪い感じではないのですが、
たしか、普段見る夢とは毛色が違う感じで、
それで、当時、寮の裏が『多摩全生園』だったのですが、夢で見た場所が敷地だったので、行っみたのですね。

それが敷地の、どこかである夢だったので、入って園内をイメージを頼りに歩いていくと、途中から雑木林に入って、道はなくなるんですが

こっちかな?みたいなイメージで進んでいくと、

茂みがぽっかりと空い場所が出てきて、周りからは、わからないようになっていたのですが
ふと見ると、暮石のようなものが数本たっているのを見つけたのですね、

感覚的に、

あっ、これか。。

って…


説明はつかないですが、
夢で見て、

歩いてきたら、

誰にもわからないような場所に暮石を見つけた…

…わからないんですが、


見つけて、
拝んだというか…礼をしてました…。
何か、ここにくるべくしてきたような想いだけが、残り…


不思議だなぁ…


という記憶のフォルダーにしまったままな出来事



たまたま生まれた場所や
医療が発達してたか、途上だったかによって、あるいは、わかりにくいからと、見えていないような場所で生きていかなくてはならなかった方々の
想いを想うと、ただただ悲しくなる。

もし、それが自分の大切な人だったら、
自分だったら…


そうした疾病への誤解や、不認識が生み出す悲しみは、過去のものになっているのだろうか…

人の生の過程で、
今のところ避けることができない
そして、治療が開発段階の疾病は日本にも世界にも数百、数千とあるという
医療や治療が追いついたとき、難病は難病でなくなり、

がんに罹患しても働きつづける方々の存在はおそらく日常に変わる ことを信じ、
未来に期待しつつも


今、自分にできることを懸命にといきたいところですが、


なかなか思うようにはいきません。
懸命、とは程遠いかもしれませんが、
生き抜いた後に、

一言くらい、自分らしい言葉がポロリと残っていると いいな、と思いつつ…









以下


多摩全生園のサイトより

ハンセン病とは… 『 ハンセン病は、1873年にノルウェーのアルマウェル・ハンセン医師が発見したらい菌(Mycobacterium leprae)によって、主に皮膚や末梢神経などが侵される慢性感染症の一つです。
病型にもよりますが、皮膚に結節や斑紋などが生じ、また、末梢神経が障害されることから知覚障害や発汗障害などが生じます。その結果、筋肉の萎縮、四肢などの変形、視覚の喪失などの後遺症による障害を残す場合があります。  しかし、らい菌が感染しても発病に至ることはまれです。また、発病しても現代では、抗菌薬治療を行い、ほぼ確実に治癒する病気となっています。
全世界では現在でも、約21万人(2016年)の新規患者が発見されています。
我が国に関しては年間数名の患者(多くは輸入例)が発見されるのみとなっています。


多摩全生園




映画『あん』 『「私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。この世は、ただそれだけを望んでいた。…だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。」

縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…』


サイトより

(*2018年現在は全国上映中ではありません。)

治療と、働く、の間に間に

  • 2018.01.24 Wednesday
  • 10:41

日本のあちこちで、治療と就業の両立の議論がされはじめている

企業にがん患者が働き続けられる配慮を努力義務とした法律の制定から一年、
コンプライアンスに敏感な大企業を中心に、徐々にその取り組みの波紋が広がりをみせるなか、

100万人の人が毎年がんを発症し、
そのうち、就労可能年齢と言われる18歳から64歳の発症は、3分の1
つまり、約30万人以上の方々が、
『治療と就業の両立』に直面していることになる。
30万人人口都市というと、

奈良市や、高知市、
那覇市あたりだろうか

1都市程の人口にあたる人々が
がんにより、働くと治療をどうしていくのか、の問題が、

予測不能にも、突然直面していることになる。
それも毎年、毎年繰り返されながら、さらに増加の一途を辿っている




平成28年の両立支援ガイドラインでは、

1ヶ月以上休んでいる社員の中でも、がんに罹患した方の割合は21%
脳血管疾患が12%

通院しながら働いている人が32.5万人
毎年100万人が発症し、うち3分の1が就労可能年齢で、毎年、ですから、
一見32.5万人は多いようで、累積した治療と就業の両立者数としては、いささか少なく見える

すると、かなりの方々が、離職をしているか、非開示で治療を継続しながら、働いていることが考えられ

病気を開示しながら働くことのしにくい様が透けて見えてくる。



普段、病気を開示しながら就職をする
という就労支援に携わっているため、このあたり、辞めた後の再就職の場面で、何を準備し、どのように開示による合理的な配慮をうけながら働くかがわかるため、医療から就労支援に入ってきた自分としては、いささかがんに罹患した方々の'治療と就業の両立'も
気になる。

なので今は、プロボノ的にボランティアとして、CSRプロジェクトのサバイバーシップラウンジで、がんに罹患した方々の集いにファシリテーターとして参加させていただいる。




2016年の中小企業白書をみると

大企業に就業する人の数は、1.433万人、中小企業は4.488万人。
約3倍もの就労者が中小企業で働いてる。

つまり、毎年100万人近いがん発症者のうちの、就労可能年齢者が3分の1.
中小企業で働く4.488万人のうちの20万人程の方々が、がんを発症し、
治療と、働く、をどうするか、
を短期的に判断しなくてはならない状況に直面化していることになる。


しかし、中小企業の場合、
65歳以上の方々も就労者数が多いため、
さらに治療と就業の両立を考えながらいかに働くか、の課題に向き合う方々はおそらく多い。
さらに、『毎年発症者が増加』しているため、企業内には、さらに治療と就業の両立の必要がある方々が累積している。

治療を継続しながら
就業をするために、大企業を中心に様々な両立支援の事例が出始めているが、


就労可能年齢の大多数が働いている中小企業の事例を目にすることは少なく

このあたりを抜本的にどうしていくのか、
課題に対して、全体のバランスをとりながらも、'前に切り込んでいく取り組み'が大切になってくるだろうと感じる次第です。


パス回しがいくら早くても、
ゴールは狙わないと奪えないばかりか
時間がたっていくと、プレーヤーも学習性無力感に苛まれ、
ただのパス回しに、企業も働き手も消耗していく



2月14日に神奈川で開かれる、治療と就業の両立支援のセミナーで、少しばかりお話をさせていただきます。


難病関連での治療と就業の両立支援の事例が多くあるため
一般雇用でどのように病気を開示しながら、治療と就業を継続していくことが可能なのか
事例を複数交えてお話できればと思います。







人生はフルーツのように…

  • 2017.11.19 Sunday
  • 16:52


ずっと見たかった『人生フルーツ』を観た。

 『愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。

それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。

四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。
刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。

ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。

そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。

かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。

1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。

けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。

修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめましたーー。

あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます…』

…上記は映画のプロモーションの解説から拝借。





あまりネタバレはできませんが、
ドキュメント映画の主人公
建築家の津端修一さんが
『お金より人を大切に』と語っていた

なんども聞いたような至極シンプルな言葉が新鮮に響く



おそらく、実際に働きながら、
齢90歳の激動の昭和から平成を、それも建築の世界を生き抜いてきた先達が語るから

響くのだろう



そこと対峙してきたからこそ語れる言葉があり、
人は生きているところを語る生き物といってもいいのかもしれない…

修一さんの生活にいちいち共感しながら、見たのでした。



たしかにお金は生きるうえで、言うまでもなく必要条件ですが、


残業、残業で、体調を壊す人が多い働き方には、どうにも個人としては違和感を覚えざるえない。


…そうしたことに敏感になるのは

おそらく
僕自身が看護士として精神科の閉鎖病棟で働いた経験や、復職のためのリワーク機関に携わり、

そうした状況で出会った企業で働く方々が、そうなるまで、どんな過程を経てきたのかを、まざまざとこの目、耳で知る機会がたくさんあったことと、無縁ではないのだろう


『まさか自分が…』と


いう場面を幾度となく目にし、そうした働き方により、
人生の歯車が変わっていった方々を目にしてきたからかもしれません。







生身の人は、そこまで強くはできてはいない。

長期なストレス状態は、がんの罹患率を高め、
循環器への影響はときに避けがたいものとなる。


駅などで片足を引きずりながら歩くサラリーマンの姿に、

ちくりとした胸の痛みを覚えることがある



人間らしい生き方とは?









そうした働き方により、体調を方々が多いため、
人間を大切にする働き方

自分を大切にできる働き方

雇用のあり方

に、とても関心がある、



経済は大切ですが、

それが人生の目的にすり替わるとき
傷ついていく人が増えてしまう


他人事のうちはピンとは来ないかもしれないですが、


誰かに起こることは
自分や自分自身の身内や子供にも
起こる可能性は否定できない




人間らしい生き方 とは



3万人近くが自ら命をたち
行方不明者が80000万人以上
死への恐怖が強い小さな子供が自らの命をたつくらい

逃げ場が無い社会






社会全般に余裕がいよいよなくなってきた、と言えるのかもしれません


このままでいいのか?


修一さんがいう

「お金より人を大切に」

当たり前なことが

今日見なかなか当たり前に聞こえにくいですが、

時間をときにためて
立ち止まり考えてみたいものです。




グサリ…

  • 2017.11.12 Sunday
  • 09:39

明治学院大学 白金キャンパスで開かれている、世界フォーラム2017 『幸せの経済学』に参加。

先日お邪魔した、山崎さんと辻信一さんの地元で催し以来ですが、
あの時の再現のような今回の催し

辻さんに
山崎亮さん
さらに
高橋源一郎さん
そして法政大学の田中優子総長
方々の分科会にうかがいました。


幸せの経済学とした今回のフォーラムは、世界フォーラム



いよいよ
お金の使われ方はどうなんだろうか
今の社会は、幸せな方に向かっているのだろうか、
お金や経済ばかりの話が取り上げられがちな近現代において

価値として、お金や経済と、どう付き合っていくのがいいのか


最近では大学などでも
幸せの経済学や、豊かをどのように定量化していくか

学問として体系化しているところのようですが…



2日目だけでしたが、いろいろな分科会に参加し、その中で



1番心に残ったことは



ある外国人の方の感想でした



『私たちが意識的であることで、
自由になれる…』
でした。



確か、コンビニの食品の表示にカタカタでいっぱい言葉が並んでいるが、
何を口にしているのか、
情報を知ろうと意識する、というような内容だったと思いますが、
様々な都合が交錯する情報に対し、意識して、ちょっと考えて、選ぶこと、

みんながそうだから
や、大多数だから、多いから 安全で安心なものなのかどうか

そうしたことに『意識的である』


意識しないで情報と一緒に流れる情景は、
まるで行き先不明なバスに乗り込み、
Aさんが、Bさんという隣の人に、

『このバスはどこにいくのですか?』
B:『みんなが乗ってるから乗ってるんですよ。今更そんなことを考えても仕方ないよ、みんなが乗ってるから安心に違いないよ』


…何に乗っかっているか



今回のフォーラムの中で、たくさんの素晴らしい言葉に出会ったばずですが、


最後に聞いた


若い外国人の女性が
異国の地で発した



情報に意識的であることが
自由度を高めてくれる…


検証などもちろんしてませんが、

なぜがとても響いたのでした


飾った言葉や、量ではなく
純粋な勇気を振り絞ったようなシンプルな言葉少ないメッセージがココロに響いた



確かに、意識することで

何も変わらないように見えて

年々見えるものが変わっていく

出会う人もまた、変わっていっているように、

あるとき、自身の意識が変容していることに気がつく



不思議と気がつく範囲が変わり


選択が変わる



やはり、ちょっとした意識により
人はちょっとずつでも変わっていくのだろう、か




最近読んだ本からですが
『この差のつけ方は、能力に存在していない、気がつくことに在る…』






能力云々ではなく

気がつく…。

そう考えると、誰にでも意識をすれば
気がつけるかもしれない…なんだか希望です。

拾った一文ですが


こちらもグサリでした。







超福祉

  • 2017.11.11 Saturday
  • 20:42


渋谷、ヒカリエで開催されている超福祉展へ


今回で3回目の福祉の展覧会
しかし、



福祉


知り合いが展覧会に参加し、
お知らせをいただいたので
会期中にうかがえるタイミングに
かけこみ。

場所は渋谷ヒカリエ

窓からは渋谷駅に109が見える


ど真ん中で福祉のエキジビジョン

なんだか、やられた感が後感として残る

きっと初年度が大変だっただろうなぁ
と、継続してきたスタッフ
企画者の熱意とクリエーションに
リスペクトの念がやられた感とあいまって、なんとなく喜ばしい悔しさのような複雑な想いがふつふつ




最後のディスカッションに滑り込み
立ち見での外野参加でしたが、
拝聴させていただいた。




企業のスポンジサーもたっぷり

川崎市も参加!


切り込むなぁ、川崎


パネルには障害者は入っていますが

難病はない…


おそらく、ここのパネルの並びに

がんや難病などを含む、治療と就業の両立を考えながら、生活をする慢性疾患の方々のパネルがあってもいいのではなかろうか…と4つ並んだパネルの、すぐ左の空いているスペースをチラ見した。




なるほど
超福祉、



どこで、どのように伝わるか、
伝えるか?


置き場が異なるだけで、

随分と言葉の見え方も違って映る



なるほど




でした。










空気が変わる

  • 2017.11.02 Thursday
  • 22:02

障害者就業・生活センターのスタッフ研修にて、難病の方々の就労支援から歴史までお話をさせていただいた。

就労支援最前線にいる支援者方々のディスカッション、質疑応答 Openにスタッフが語り合う光景…

いくらか前に想像していた場面でしたが…

…空気が変わりはじめています


*実際の画像をプライバシー配慮のため、イラスト加工しています…






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