過専門な医師の『木を診て森を診ず』?

  • 2013.10.22 Tuesday
  • 23:29

大学病院の整形外科に患者S
さんが受診したときの話です。


かかりつけの病院で、脊椎の固定術を受けたSさん。


医師は某大学病院の整形外科の専門医で指導医のM氏

頂いた名刺には、1ダースもの立派な肩書きが、つらつらと書き連ねていて、

一目で読むのが難しと感じるほどでした。


あらっ、立派な方なんですね。

そう言わざる得ない、見事なできばえ。

彼は大学の准教授という肩書きももっており、医学者でもあった。

その彼は、大学病院に籍をおき、アルバイトのため、数箇所の病院の外来をまわっていた。

その1つが、身内が受診していたO整形外科病院だった。


僕自身が診療に関わるようになったのは、いよいよ難しい‘事態‘になりつつある・・そんな状況でお声がかかったのでした。

最初は何がどうなっていて、どこが問題なのか、なかなか把握ができなかったのですが。

治療の一連の過程に付き添いながら

僕はあることを、強く自覚するにいたった。

ただ、これは、大学病院をめぐる困ったできごとの1つに過ぎないかもしれないのですが。この事象から、その多くを推測するには十分な話なのかもしれない。


つまり。

骨粗鬆症のある患者にたいして、長く治療経過をみていながら、内服薬による治療をいっさいすすめず、手術になる状況を待っているかのように、経過を見過ごしながら、

圧迫骨折が相当進行した状態になって。

「これは手術が必要ですね、どうしますか。今よりは楽になりますよ」というのである。

患者は、症状が進行したため、相当な痛みが生じており、心情としては藁をもつかむ思い・・・

もはや、患者には、そうするしか選択肢がほぼ残っていない状態といえる。

神経障害や、耐え難い痛みが生じる状態にまでいたったわけですから。


なぜ骨粗鬆症の予防のための薬が検討されなかったのか?と問うてみたら。

「僕は薬に詳しくない・・」という返事が帰ってきたのだった。

(°д°)  ガーーーーーン。

です。

ぼくらでも数種類はしっている骨粗鬆症の薬を、彼は何もしらないというのか?

大学病院の准教授がで、整形外科の専門医が。

それも彼は脊椎専門とくる。

骨についてはエキスパートなはず・・

知らない・・

つまり、彼は、『手術がしたかった』のだった。

話しをすればするほど、彼の興味が患者の生活や、人生の質をさげる苦痛をどうにかしようというよりも、

骨、そのものに関心があって。

彼の話のほとんどが、骨の話だったのだ。

数年の間、彼はSさんの骨の情報を集めている。んなばかな・・

さらに医師は「僕は薬を使わない医師なんだよ。薬には副作用も出るしね。不用意には使えない」といったのだった。

そんな話は今さら語る話でもなく、医師でなくても、看護師でも認識しているだろう。

どこがメリットで、デメリットか、一般的には、薬効のメリットが上回るから、薬を使用する。

メリットとデメリットが拮抗しているような薬もあるにはあるが、骨粗鬆症のそれが、手術のリスクを上回るという話は聞いたことがなかった。

一般の方は、このくらいの医師の言い分に納得ができるのだろうか?

まるめこんでいるのが、ありありとわかるが

もちらとしては突っ込みどころが満載すぎ、

一方的につけ込むスキを与えないように話す姿に、

あとやれることは、この医師を相手にしないで、患者の立場を安全に、有効な治療へと導くことだけだった。

医師のプライドを傷つけも、患者の傷の痛みは柔がない。



さらに手術を終えて意識が回復しかかり、身内の声に反応しはじめている患者の前で

「いやぁ、骨がおもったよりももろくて、もう一度、2週間以内に手術をやり直した方がいいですね・・」と執刀医のM医師はいってのけた。

もはや、看護師魂は捨て置けず・・

「いま12時間もの手術を終えたSさんの前でそれを話すのはやめていただけないでしょうか。」と医者に伝えた。

大きなストレスを心身にかかえたSさんに今伝えなくてはいけない話なのかどうか。

つくづく、大学病院にいる医師というのは、これほど一般感覚がないものか・・と考えさせられたのでした。

12時間ものオペを終えた70歳の方が、「じゃ2週間後にもう1回」と思えるかどうか?

それ以上に、気力がなえるばかりか、そんな話を今聞けば、回復しようとしている免疫力も、低下するばかりではないか。

ストレスは、僕らが想っている以上に、体の抵抗力をうばってゆくのだ。



骨密度のことは、それまで何も言わず、何のケアもしてこなかったのに、「骨が思ったよりももろくて・・」とはよく言えたものだと、これまたたまげた。

以後の治療方針としては、体の前から内蔵の壁面を切り開いて、ボルトを固定、強化する手術をしたほうがいい」とのことだった。

今回の手術もそうとうな難易度があり、もっとも難しい手術の次に難しいと医師がいった。

しかし、術後に医師は「こんな難しい手術が僕にできるかどうかわからなかった」ともいった。

(°д°)ガーーーーン。



看護師で、且つ、いろんな医療相談を受け、多くの医師とやりとりをしてきた僕でさえ手こずるこの状況。

そこでおもったのが

一般の方々だったら、どうなるのか?


彼らがやろうとしていることが、ふさわしいのか、そうでないのか(治療以上に実験・研究的な意味合いを負荷される)

きっとわからないだろう・・と。

大学病院には、臨床肌の医師と、学者肌の医師がいるが、

学者で研究論文を書いている医師が、臨床的にも優れた医師であるとは限らない。

いやっ、多くはむしろその逆だろう。

その医師が、学者のかりそめの姿をまとって、教授になるためにデータをかき集め、患者の痛みへの関心を見失ってしまった医師なのか、そうでないのかは、見た目ではわからない。

多少言いすぎているところがあるかもしれない。

今回これを書こうとおもったのは。

大学病院に全てを任せては危ういということを 知ってもらいたかったからだった。

教育と研究が大切で、それが医療を下支えしていること

その大切さはわかるんですが。


患者は、『治療』を受ける意識で受診するわけですから、

まさか、自分が実験台として、その実験台に乗るレールの上にのっけられ、そこにスムーズに向かうように調整されているとは思ってもいないんじゃないでしょうか。

込み入った難しいことは、素人にはわかりません。

医者の治療の前後の実施した情報から、そういう意図がプンプンしてきました。


僕は、医師と話し合いの場をもつことにしたのですが、それは訴えるためでは決してなく、

術後、2ヶ月経過段階で、さらに痛みが持続し、以前より強くなっているためでした。

慢性疼痛と化しているSさんの痛みは、脳の反応がもはや過敏になっているので、通常の痛みどめでどうにかなるようなものではすでになくなっているようでした。(僕は診断はできない立場なので)

しかし、慢性の疼痛に対してどんな治療の選択肢が一般的に残されているのかは、ガイドラインや麻酔科の医師らが出している情報などから、ある程度把握することはできます。

しかし、おそらくM医師にこの話をしてもきっとわからないだろうと思い・・さらに、診療に、意見を過度にさしはさむことによって、患者のSさんの立場を悪くしたくなかったので(失礼)

静かに、

セカンドオピニオンを麻酔科の医師と、神経内科の医師に受けるという方法を考え、家族に伝えました。

本当は、その大学病院の他科を受診できたらいいのですが、

M医師は、なぜか、それに快く反応せず・・他の医師に何かが伝わるのを嫌がっているようにも見えまして

どんな事情があるのかわからないのですが。

その見えない硬い空気のバリケードを押す気持ちにもなれず(患者の立場を考えて)

大学病院のレースの中にその横のつながりをスムーズにさせない要因があるのはいわずもがなですが。

今はそんなことにかまっていられない。

大学病院だから、難しい治療ができる、高度な技術がある・・という考えは、決して間違ってはいないと思いますが、それがその患者個人の状態を改善するために適切に使えているのかというと、必ずしもそうなってはない。

治療を受ける際の専門相談員、それも第三者の立場で相談を受けることができる専門士の存在待たれる。


今回の治療から入院の場面を拝見し

某大学病院の看護師の対応は充実していると感じた

看護師の性格的な特性はあっても、それは好みもあって人によってまちまち。

人員が充実していることが、そのまま患者のケアに反映されていると実感。


がしかし。医師はどこか偏りすぎていて、僕には『骨の建築家』に見えていた。

医師が患者を『診る』・・・


知識がいくらあっても、『何のために』がずれていれば、歓迎はされない。

出世に目がくらんだとまで、僕にはわからないですが、

柵が話すそばからチラチラ周囲に見えてくるのは問題だなぁと思いまして、

それに気がついていない医師らの意識が、さらに問題のように思えましたが。


すべての医師が、木をみて森をみず、ではないことを信じつつ・・

















































































































































































































 
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