自分再生の時のなかで

  • 2015.04.23 Thursday
  • 21:59




以前、うつ病になって会社を休職された方々に対して、講座などをさせていただいていたことがありました。



復職のための、ストレスについてや、リラクゼーション、失敗とか、人生の転機(トランジション)などなど。



そのときのプログラムに参加されていた利用者の中に



2年半会社を休職し、復職に向けて準備をされていたYさんというかたがいらしたんですが



ある日 廊下ですれ違ったときに僕に話しかけてこられ



「ちょっといいですか。実は、僕は、もうここでの復職プログラムを終了することになって、



会社への復職日が決まったんです。



でも、ぞの日、シライさんはお休みみたいですから、、、





あの、僕は、2年半、うつ病になって、仕事ができなくなって、復職に向けて準備してきました



最初は、何で自分が・・と怒りの気持ちしかなくて。今自分に起こっていることを受け入れることができなかったんです。



ですけど



シライさんの講座、で、ちょっと、なんていうか、



双子の自分を見つけたんです。(双子と聞いて、大丈夫かな、とちょっとだけ不安になったのですが、よく聞くと・・)



双子は、『もう一人の自分』という意味で・・



なんていうか、医者は寛解、寛解っていうけど、僕は、寛解じゃなくて、



『変容(へんよう)』したとおもっていて(つまり、中身が変わったと)



自分をじっくりと見つめる時間をもって



最初は、医者から「ゆっくりやすんでください」と言われても、気持ちまで休めなかった。長すぎる休みは、なんていうか



休まらない。仕事に行く日が決まっていたら、AからBまでの間の休息なら、休んだ気にもなりそうなですけど。



でも、もう一人の自分を見つけたんです。



僕はカラダを壊すまでは、仕事ばかりやっていたんです。



自分ー仕事=・・・  自分から仕事をひいたら何も残らない人間だったんですけど



今は、毎日のなかで、楽しいって感じを見つけることができるし、楽しいって感覚がわかるんです。



以前は感じなかったものを今は感じるんです。





これからは、ご飯の味も



働くことの意味も、変わってくるのかもしれません。



ありがとうございました。』





すがすがしい表情でした。



病気をし、いろんなものを喪失する感覚により、減少感ばかりに、打ち震え、未来におびえる孤独の深淵を

通過する心情になることがある。



言えば、お先真っ暗な状態



心情はそんなところ



はじめのうちは、



どうしても、失ったものにばかり、意識が奪われるが、



時間の経過とともに、少し、また少し、横を眺める余地が生まれる



損失を強く感じた気持ちには、どうしても、いくらかの時間が必要にみえる





抽象的ないいかたですが



失うと同時に、なんていうか



得るものがあるといったらいいか



失ったもののほうばかりみていると、後ろや、斜めに、あらたに開いた扉になかなか気がつくことができないもので





立ち止まったからこそ、見えてくるものがあり



たくさん抱えていたものが、キャパを超えていたことを知る時間を得たこと、



その後、ほんとに大切なこと意外は、どうでもいいものに思えたり



人生のタスクの棚卸しができたり



ココロのなかに深く埋めこいんでいた、自分のほんとうの気持ちがむくむくとしてきたり



生きることを味わえたり、



どれも抽象的な言葉ですが・・・





彼がたどった、自分再生の時間の価値が



彼の穏やかな表情ににじみでているようでした。







コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2019 >>

selected entries

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM