35年で47倍

  • 2018.04.20 Friday
  • 23:36
仕事終わりに、法政大学市ヶ谷キャンパスでひらかれた
日本キャリアデザイン学会のキャリアデザインライブへ。
今回のテーマは、 児童養護施設を知っていますか?〜「頼れる大人がいない子」のキャリア支援を考える〜

今回のプレゼンターは HUG for ALLの村上綾野さん。

村上さんは、いくつかのNPO法人と、フルタイム勤務の数足のわらじを履く、パラレルなキャリアを持っている。
HUG for ALL代表理事であり、 2013年から児童養護施設出身者のための奨学金プログラム「カナエール」にボランティアとして参画し、社会的養護が必要な子どもたちが直面する様々な課題に向き合う中で、「安心できる居場所」と「生きる力」の重要性に気付き、2017年に特定非営利活動法人HUG for ALLを設立したのだそうです。

学生の頃、岐阜の児童養護施設でボランティアをしていたことがありまして、 そうした子供や青年がその後どんな生活や仕事についているかと…久々のキャリアデザインライブへ。



児童養護施設とは、様々な事情で家族による養育が困難な子供たちが「生活」する場所。

印象に残ったお話は…

児童養護施設に入所する理由のトップ3、2013年は、

1.親の虐待 (35年で47倍)
2.親の精神疾患等 (35年で2.5倍…)
3.親の経済的理由 (35年で10.5倍に…)

1978年当時、1番多かった理由は、親の死亡や行方不明で全体の40%を占めている

ネグレクトや虐待により、子供たちのセルフイメージ、自尊感情が低くなり…自分には価値がない…私が悪い…となるという

そして、村上さんが
「しんどい子供が増えている」と。

全国に児童養護施設は600カ所あり、約30000人の子供が暮らしている。
次いで気になったのは
児童養護施設の職員の心身の負担…慢性的な人出不足状態にあり、「心が疲れて辞めてしまう…信頼を築いた職員の退職は、子供らの'しんどさ'に変わる…」

村上さんは、そんな、'しんどい状況を変えていきたい'のだと、語る。

語る眼差しや、言葉には、現場と向き合う人が見つめてき緊張感と、暖かさが感じられた

学生の時、児童養護施設のボランティアをしていた、
そんな中で、家族の変わりになれるかも…と一瞬だけ思ったことがあったんですが、 …後に若気の勘違いだったと気がつくわけですが…


そんなに簡単なことではないことを、彼ら、彼女ら笑顔のなかに、時折のぞく寂しげな眼差しに感じ

無条件の愛情を幼少期に感じる、安心な居場所がなかった子供という人を前に、
若さ故の勘違いな万能感が、打ち砕かれ…まぁ、無力感でした

幼少期にストレス状態に長くおかれた子供は、ストレス耐性が低くなる傾向があり、 ストレス耐性が低下しがちの場合、やはり、免疫なども低下しがちになる

社会の中の生きづらさが、家庭にのしかかり、 さらに、子供の'しんどさ'に変わる。 そうした連鎖反応は、 長い時間をかけてジワリジワリと人や社会を傷つけ、 負の連鎖が生じてしまいかねない

村上さんのお話をうかがいながら 様々な制約のなかでも、
世の中をいくらか'しんどくなくする'ためのアクションは起こせるのだなぁ

とふつふつ、




家族や家族を支えるシステムが、実際的に人や家族をどこまで支えることができているのか、



あちこち 場所は違っても
人とサポートの量と質の不足
連携のあり方をどうするか?というテーマが浮かびあがる。
切れ目をいかになくし、本気で取り組むか。

不都合な真実から目を背けない
しんどい子供や、人を置いてけぼりにしない、本気の仕組み作りをはじめていかないと、
人が人を育てる家族システムは、
痛みと傷みの連鎖になりかねない。


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