全身性エリテマトーデスと治療

  • 2013.09.26 Thursday
  • 20:48

『全身性エリテマトーデス』

看護師になるとき、この病気の勉強をしたつもりでしたが

それは、この病気の全貌のほんの、ほんの1部にすぎないもので

名前のとうり

『全身』にあらわれる症状は、つかめるようで、つかみようがないような

多種多様な症状が、あちこちに現れる

全身のあちこちにあらわれはしても『全部』に症状がでるというものではない




発症年齢は16歳以下が 20%

16−55歳が65%

55歳以上が15%

20ー30代にピークがある

男女比は1:9 と圧倒的に女性に多い

(男性が発症すると、女性とは症状が違うので、診断に注意が必要です。)



総患者数は、

H17年度 53409人  


潜在的な患者を含めると、さらに1万人増える、いやっ、それ以上になるかもしれませんし、

診断基準(分類基準2012年:臨床項目、免疫項目からそれぞれ1項目以上、合計で4項目が認められたらSLE(全身性エリテマトーデス)となる。)がしっかりとしてきている近年で
は、さらに患者数は増えていると考えられます。


1997年バージョンの診断基準から変更され

より精度の高い診断基準(分類基準2012年)になっているので、専門外来の症例を多く見ている医師にたどり着けば、診断がはっきりするのに、以前ほど時間がかからなくなっていると言えます。


急性期に多いとされる  ‘頬の赤い発疹‘

それを蝶形紅斑といいますが

専門医は「蝶形紅斑そのものというより、その兆候の背景に重要な症状が隠れている、それを見つけ出すことにが大切」といいます。



SLEにも消化器症状があるのですが、腹痛はもとより

腸の壁が浮腫むので『下痢』(2週間近く)症状が長く出ます。


膀胱も炎症が繰り返されると、その膀胱の壁が繊維化という固く弾力性がなくなってきます

すると、膀胱の収縮が悪くなって、容量も少なくなって

これにともなって尿の回数が多くなる、『頻尿(ひんにょう)』という状態になってゆきます。

このあたりが進行し、症状が強くなると、『水腎症(すいじんしょう)』になることがあるようで、尿が腎臓にたまってしまって、腎臓が使い物にならなくなってしまうのすね

それが持続すると、『腎不全』、つまり、腎臓の機能は低下しきって、機能を失う。

ということになる、場合があるといいます。

もちろん、そうならないために、放置せず、

定期的な検査をおこないながら、必要な治療を行うことで、進行を防いでゆくのですが。



今は、それぞれの臓器ごとに、治療の強度が決まっていて

患者さんの状態を総合的に判断して最終的な治療選択を行うというスケール(BLAGindex)ができあがっています。

?全身症状

?皮膚・口腔内粘膜症状

?脳神経症状(病変)

?骨・関節病変

?心臓・肺病変

?血管系の炎症による病変

?腎臓の病変

?血球病変

?〜?のそれぞれの部位・臓器別に、状態を把握し

それぞれの治療を

A(強い治療)

B(軽い治療)

C(対症療法)


検査結果、所見から?〜?の項目、それぞれA〜Cの治療を決定する

というものです。


(とはいえ、実際は、BILAGindexのみに頼りきるということでもないそうです)




次回は、ステロイドについて書いてみたいと思います。



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