潰瘍性大腸炎は『腸の喘息』といいますが・・

  • 2013.09.30 Monday
  • 20:56


潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)

という病気をご存知でしょうか。


現政権の阿部総理が、自身がこの病気であることを自ら話されているので

ご存知な方もいらしゃるかと思います。



近年この腸に炎症をともなう『炎症性の腸疾患』が増えておりまして

H21年の厚生労働省の統計では

その患者数は 121319名なのですが、

毎年6000名ほど、患者が増えているといいます


さらに、軽症なかたも含めると、2倍〜3倍にも膨れ上がると、、

(横浜市大の専門医からうかがった話です)

というと、30万〜40万を超えるくらい、患者が日本にいることになります。


がしかし、 先日、ある公職の筋からうかがたった話によると、

60万人!!くらいの患者がいるそうで

(根拠まではうかがえませんでしたが)

そういう数字がちらつきはじめているくらい、増えている病気の1つなのですね。


潰瘍性大腸炎は、『大腸の粘膜に、炎症がおこって、ただれや、潰瘍が直腸から連続に生じる』病気で、

原因不明とされる、慢性・再発性の疾患のことをいいます。

主な症状は

血便

発熱

腹痛

下痢・・・(夜中〜朝に多いのが特徴。過敏性腸症候群の場合は、夜中ではなく、日中に多いですね)

軽症の場合・・軽いだたれ、むくみやびらん、膿が付着したり

中等症・・ただれが強く、浅い潰瘍ができます

重症・・ただれは強く、浮腫み、深く掘れた広域な潰瘍ができ、多量の出血がみられる

などなど。




世界中で増加している病気なのですが

特に欧米に多く

日本では、『東京・神奈川・大阪』などの都市圏に多いのですね

続いて、埼玉や福岡

そして、北海道が横に並んぶのですが

あれ?どうして?という感じですね。

都心の環境やストレスが主犯かと思えば、なぜか、広大な自然をイメージする、北海道にも多い。

となると、食品?の影響が大きいということか・・

しかしながら、ここで想像しながら真犯人を探しだそうとしても

世の中はこの病気を『原因不明』としています。


ただ、『仮説』としては

?衛生環境

?薬剤(抗生物質・NSAIDs・経口避妊薬)

?食事(脂肪・野菜、他)

?喫煙

?感染症

?虫垂切除

?環境汚染

?ストレス

とありとあらゆる周辺の因子があげられているわけです。

これを聞くと。

原因不明とされているのは、その『すべてが原因』なためで、

そうすると、これ以上、不純物を体の中に取り入れて、体に負担をかけないということが大切な気がしてきます。

空気からはほとんどの人が逃れることができないわけですから

コントロールしやすい因子

?喫煙 ?ストレス ?食事 ?薬剤、抗生物質


あたりを、減らすよう工夫する。

つまり、

?は吸わない。

?は、無農薬、または減農薬、A・C・E・Bなどのビタミンの摂取、肉食を減らして、魚に比重をかえたり、肉の脂肪分に、薬剤が残留傾向にあるといいますから、特に脂肪分の摂取には気をつけたり、でしょうか。

?の抗生物質は不必要に多様しない

など、体への負担を軽減することができる部分かもしれません。


『摂取』して健康になるという発想から

不要なものを『摂らない』ことによって、体への負担を軽減するという発想ですね

実際、わかっていないだけで

ある『特定の地域』にこの病気が突出して増えてるわけですから

身体に差が出る要素が明確に存在する・・。(すべて想定の話を出ないのですが・・)



この潰瘍性大腸炎のことを、

専門医は

『腸の喘息』のようだ

といいます。


炎症の活動期(再発)と寛解期(症状が治まっている時期)を繰り返す


活動期に入ったら、速やかに寛解導入のための治療を開始し、腸の安静を保つ。



○寛解期の治療

・日常生活の制限はない。妊娠、出産も一般的には可能。ストレスが再燃の契機となるので、過労や睡眠不足を避け、規則ただしい生活をこころがける

・食事:制限なし

・薬物療法:5ASA製剤(ペンタサ・サラゾピリン)・・・継続が原則。(再燃予防・病変の拡大の予防・大腸がんの予防効果がある)



生活面では、身体のストレス、『徹夜』が体にはよくないといいます。

腸は、『夜寝ている』のだそうで、夜勤などをしている人の場合、夜勤によって、悪化することが少なくないといいます。

たしかに、寝ている間に主に成長ホルモンも出て、体の修復も行われますから、

回復も遅れますし、寝ることによって増えるというセロトニンが減ることで、痛みに過敏になったり、ストレスを感じやすくなったり、さらに腸によくないという『ストレス』への耐性が低下することになります。

夜間の睡眠は重要なんですね。



薬物療法の5ASA製剤には、ペンタサ・サラゾラピン・アサコールなどがありますが

阿部総理は、アサコールがよく効いたそうです。(これもオープンになっているお話です)

5ASA製剤は薬を変えただけで効果がでることがあるといいます

しっかりと、これらの5ASA製剤を使いこなすことが大切。


病気の勢いが強い時はステロイドホルモン剤を使いますが

基本的にはだらだら使いはしないで、4−6ヶ月を目安に、薬をやめて行くことを目指す

まん然と長期間使用し続けていると、病気の部分の『治りが悪くなる』のですね。


アメリカでは、ステロイドが安価なため、多く使われる傾向があるようですが

期限を切って、副作用を見ながら使用するのがスタンス。

ステロイドを長く使ってると、他には、

ステロイドの抵抗性が高まり、『ステロイドが効かない』

そして、ステロイドの依存性が高まって、『ステロイドがやめられない』という

ことがおこるこおがあります。


ステロイドを辞める工夫としては、

?白血球除去療法

?免疫調整剤(イムラン*再発予防薬、日本人は副作用が出やすいというが、効果はあると言われる。・タクロリムス)

?生物学的製剤など。




○内科的な治療で経過が不良な場合

・その場合、手術を考慮・・欧米では、30%、日本では5−25%が手術お受ける。

○手術が必要なケース

・重症や劇症で内科的な治療が無効

・再燃や入退院を繰り返し、日常生活の障害となる。

・ステロイドの投与量が多く、副作用の可能性が高い。

・大腸が穿孔、大出血、大腸がんなど、生命に関わる合併症がある。

○手術方法

・大腸を全て切除(昔は残していたが、残した場合、95%に再発するため、すべて取りきる)小腸を大腸の代わりに便をためる袋にして、肛門でつなぐ手術。


腸の喘息

といっても、喘息も放置すれば、命の問題に発展する場合があります。

速やかに治療に入り、早期に、活動を押さえ込む。



『医学の歴史で、全く原因がわからない病気はない』

と専門医はいいます。


いずれ、遠くない未来に『原因不明』とれているこの病気が解明されるときがくるだろう  と

かつての結核やインフルエンザのように・・

解明され、治療薬ができるときがくるだろう

そのときに、『できれば腸があれば、その新薬が使えるかもしれない』とも。


僕は医師ではないため、基本的には、医師からや、論文、書籍などから情報を得て、話したり、伝えたり、書いたりしているのですが。

今日ここに書いた情報のほとんどは、この分野の専門医から得たものです。


つまり、エビデンスのある情報を記しました。

現在、受診、治療されている患者の方には、ご存知のことばかりかもしれませんが





ストレスは、腸のサイトカインを増やし、症状を憎悪させます

どの病気の入口から入っても『ストレス』が顔をだしてきますね


食品を効率よく大量生産しようと思えば、農薬をつかわざるえません。

野菜ばかりでなく、大量に流通している肉や、玉子もですね。

玉子をたくさん食べている人にこの疾患が多いという研究データもあります。



自然にとっている、食品や水、空気の中に、体のバランスを崩す物質が増えてきている。

大量生産の中、『みんなで食べれば怖くない・・』と構えることなくたべていたもを

ちょっとだけ『考えて摂取』する時代になっているのかもしれません。

それぞれは微量であっても、それが集積すると・・・


潰瘍性大腸炎だけでなく。

原因不明とされている『難病』は増加しています。

そういったものの、発病を誘引、憎悪因子もまた、似ているのですね。


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